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![]() ![]() 8月7日:ルネこだいら お話:三上満 ヴァイオリン:松野迅 「こげら合唱団」とともに 障がい者支援のためのコンサートとして開かれた「星めぐりの歌」は同時に東日本復興支援コンサートでもありました。 Mさんのご案内で初めて聴かせて頂いたこのコンサートは客席の多くが障がいを持つ方々でした。 「音楽の力は人を変え社会を変える」との想いから沢山の方が実行委員となって開催されたコンサートだったのです。 お話しと音楽で綴られた舞台は宮沢賢治の世界を通して人々にエールを送ろうとの気迫に満ちたものでした。 宮沢賢治の研究をライフワークとされている三上満さんとヴァイオリニストの松野迅さんが中心となって、朗読の飯原道代さん、ピアノの曽我尚江さんそして玉山マオさんの指揮するこげら合唱団の出演です。 ![]() 松野さんのストラディバリウスがホール一杯に鳴り響きます。 天上から降ってくる光のような柔らかい音色が、優しく会場を包み込みました。 第一部は三上さんのおはなし「みんな素晴らしいものを持っている」そしてエルガーの「愛の挨拶」の演奏から始まりました。 おはなし「セロ弾きのゴーシュ」の後にシューマンの「トロイメライ」 おはなし「三陸海岸と賢治」 朗読「発動機船一」 リュリの「ガボット」 おはなし「ああマジェル様、戦争のない世界へ」 カタルーニャ民謡「鳥の歌」 このようにしてお話しと演奏を交互に織り交ぜて大きな世界が創りだされていきました。 ![]() 賢治と、この度の震災とが結びついていたのでした。 「父上母上への手紙」や「雨ニモマケズ」の詩の朗読に貧しい人、困っている人への温かい眼差しと「生きること、未来に向ける思い」がひしひしと伝わってきます。 賢治は音楽にも精通し作曲もしています。 宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」がこのコンサートのタイトルになったのでしょう。 三上満 「いのちこそ」 抜粋 いのち いのち いのち あの日失われたいのちを 憶いつづけながら 私たちは生きねばならない いのちをすべての足場に 新しい道を探り 歩み出していかねばならない 自然と向き合う作法はこれでいいのか 政治は、国民の「幸福追求の権利」に 「最大の尊重」を払っていたか 人間は 原子力という宇宙原初のエネルギーを 使いこなせるほどに進んだのか スペインの名チェリストで作曲家でもあったガスパール・カサドが恩師パブロ・カザルスに捧げた「親愛なる言葉」で一部がしめくくられました。 カザルスがスペインの独裁政治に強く反対していたことは有名です。 弟子のカサド自身は政治には関心がなかったようですが、音楽の素晴らしさを妻であるピアニスト原智恵子と共に世界中を演奏して回ることで伝えました。 ![]() 二部は「こげら合唱団」の出演です。 「こげら合唱団」は障がいのある方とその家族の方、施設職員の方々で発足された合唱団とのこと。 色とりどりのTシャツ姿で舞台一杯に並んだコーラスは元気な歌声です。 ![]() 玉山マオさんの指揮で 「けんちゃんの目、瞳そらさずに、赤とんぼ、星めぐりの歌、春への憧れ」をピアノやヴァイオリンと共に大きな声でとても楽しそうでした。 このあと三上さんのおはなし「コルチャック先生とあこがれ」は「憧れ」を持ち続けることの大切さを伝えていました。 あこがれ・・・希望・・・強く望む気持ちが復興に、世の中を変えることに繋がっていくと熱っぽく語られて。 松野さんの温かく、まるで天上から降りそそぐ光のようなバッハのガボット(こんなに力みのない美しい表現をするヴァイオリニストに初めて出会いました)を最後に、コンサートは終わりました。 心にはズッシリと大きな宝物を抱えて・・・会場をあとに。
by akoy28
| 2011-12-26 11:03
| 音楽
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