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1月14日
ルネこだいら ウインナー・ワルツは今や元旦に全世界で放映されるニューイヤーコンサートでお馴染みとなっていますね。 優雅で気品あふれるコンサートをウイーンで聴くと言うのはクラッシックフアンの憧れでしょう。 本物のウインナーワルツはウイーンに行かなくては聴けない・・・と諦めていましたが、日本で新年に聴くことの出来るウインナーワルツがあったのです。 ウインナー・ワルツ・オーケストラがそれです。 ルネの舞台は宮殿の柱を模した装飾と美しくレイアウトされた花々が飾られ、前面には赤い絨毯と見せかけた赤い床が設えられて、新年のコンサートに相応しい雰囲気です。 ![]() オーケストラは弦・木管・金管・打楽器の24名で編成されたもの。 舞台にはいつの間にかという様子で演奏者が次々現れ、軽やかで優雅なスタイルが如何にもウイーン風。ちょっとワクワク!です。 ユーモラスな登場の仕方で現れた指揮者に演奏者からも客席からも笑いが・・・ ショウマンシップ豊かな指揮者です。 ジョアキーノ・ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲で幕開けしました。 何処からともなくふんわりと響く美しい音、これもウイーンの音なのでしょう。 隅々まで聴き取ることの出来る曖昧さのない音程にやわらかで典雅な響き。あくまでも自然な流れにうっとりと聞き惚れてしまいます。 第一部はヨハン・シュトラウス二世(父ヨハン・シュトラウスの長男)とシュトラウス家の三男エドゥアルト・シュトラウスの曲を中心にツィーラーによるワルツやポルカ。レハールのアリア、そして最後にドボルザークのスラブ舞曲第8番が演奏されました。 ![]() 二組の男女の踊り手は重力のない世界ででも踊っているかと錯覚するほど柔らかく翔ぶような動き。 曲に合わせて衣装も様々に衣替えし、狭い赤い絨毯の上を不自由さを感じさせず優雅な踊りを楽しませてくれます。 ただ、スラブ舞曲では民族衣装で現れたバレリーナが上品すぎてこの土臭い舞曲とは少々縁遠い感じもしましたが・・・ 美しく優雅そのものの踊りに気を取られていると音楽に集中できなく、同じ舞台上で演ずるのはちょっと勿体ないなぁとも。 そして、ソプラノの独唱 曲はフランツ・レハールの喜歌劇「ひばりが歌うところ」よりアリア《広い野原を通って》 高く天にまで届くようなひばりの声です。同じメローディーをフルートが追いかけるところがありましたが、この瞬間「人間の声に勝る楽器は無い」と思わせられました。 第二部で歌われたオッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」の中の《人形の歌》も印象的でした。 主人公の「ホフマン」は騙されて人形のオランピアに恋をする。その顛末の中で歌われるアリア。 ぜんまい仕掛けの人形は歌っているうちにネジが切れ、持ち主の怪しい科学者が慌ててネジを巻くといったユーモラスな場面・・・ソプラノのアネータ・ミハリョーワの歌唱技術に加えて演技の巧さにビックリしているとネジを回しに指揮者が飛んでくる・・・会場には笑いの渦が。 ![]() 第二部は ヨハン・シュトラウス二世:歌劇「仮面舞踏会」によるカドリーユ(4組の男女のカップルがスクエア(四角)になって踊る歴史的ダンスで、伝統的スクエアダンスの先駆けとなったもの。又その音楽のスタイル=ウィキペディア) ワルツ「春の声」、ポルカ「雷鳴と電光」、「ドルチ・ピアンテ(甘い涙)」と4曲が続けて演奏されました。 「雷鳴と電光」は打楽器で雷鳴を表現し迫力ある楽しいポルカ。 ドルチ・ピアンテは団員のチェリスト アダム・ヤボルカイによる独奏。 静かに歌うチェロは今までの賑やかな情景にふっと現れた湖のよう。やすらぎと心にそっと忍び寄る哀愁を感じさせます。 5曲目はレハールの喜歌劇「メリー・ウイドウ」より、お馴染みの曲。 ![]() ヤボルカイって?・・・そう、チェリストのアダムと兄弟なのです。 ニコロ・パガニーニの「ラ・カンパネラ」 華やかな技巧を披露するこの曲はこの演奏家にピッタリ!高度な演奏技巧を軽々こなし更に変化のある表情で弾き分けるエンタテナーです。 第二部の最後は定番の「美しき青きドナウ」 これが無いとね!? そしてアンコールにヤボルカイ兄弟のヴァイオリンとチェロによる感動のデュオが聽かれました。 華やかで情熱的なヴァイオリン、もの静かで思索的なチェロ。 どちらが兄でどちらが弟か分かりませんが対照的な二人です。 きっと其々の性格が其々の楽器を選ばせたのだろうと勝手な解釈をしながら聴きました。 歌に踊りに独奏、二重奏と盛り沢山なプログラムでしたが指揮者のクトゥレーロ氏の面白い、そして楽しい舞台への配慮が、自然な流れを創っていたのでしょう。 ![]() 「ウィンナー・ワルツ・オーケストラ」は、指揮者のサンドロ・クトゥレーロによって、宮殿での祝賀コンサートをきっかけに設立されたそうです。 クトゥレーロのワルツに対する情熱に賛同した才能あふれる演奏家が結集したとか。 もう12年間も日本での公演を行なっているとのことですが、今回Iさんのお陰を持ちまして初めて聴かせていただくことが出来たものです。 ご馳走を思わせる豊かで贅沢なコンサートを味わいました。 これからサイン会です Iさん有難うございました!
by akoy28
| 2012-01-22 22:53
| 音楽
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